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新島・式根島テレワーク事情


2022/09/29

コロナ禍を機に、急速に導入が進んだテレワーク。インターネット環境が整っていれば、全国どこでも仕事ができるという新しいワークスタイルは、育児や介護による離職を防ぎ、ストレスを緩和してワークライフバランスを向上させるなど、SDG‘sの観点でも注目されています。

新島・式根島では2018年に光回線が開通し、島内全域で高速通信が可能になりました。公共施設や飲食店、宿泊施設など、島内の主要スポットで無料Wi-Fiを利用できるほか、時間単位で利用できるコワーキングスペースや、ワークスペースを併設した宿泊施設も続々と増えています。

最近では勤務のフルリモート化に伴い、首都圏から移住する人や2拠点居住をする人も現れており、移住の受け入れに力を注ぐ新島村でも「テレワークが新しい関係人口を生むきっかけになるのでは」と期待を寄せています。このページでは新島・式根島でのテレワーク環境についてご紹介します。

写真:シブヤ経済新聞社

ワーケーション&オフサイトの受け入れが進む式根島

海水浴から釣り、ダイビングなどのマリンレジャーまで「東京から週末に行ける秘島」として絶大な人気を誇る式根島。夏の観光シーズンには大勢の旅行者でにぎわいますが、「オフシーズンの静かな島も楽しんでほしい」と数年前からワーケーション(観光地に滞在して仕事とレジャーを両方楽しむワークスタイル)やオフサイト(職場以外の非日常で行う合宿)といったビジネスユースの受け入れに力を注いでいます。

2020年11月にはワーケーションの拠点となる「式根島コワーキングスペース」がオープン。安定の2.4G&5G高速通信と、長時間作業しても疲れないデスクチェアを完備し、モニター付きの個室でオンライン会議にも対応しています。また全国展開のコワーキングスペースチェーン「いいオフィス」にも登録されているので、手軽にドロップイン利用できます。

式根島コワーキングスペースは観光シーズン中は利用できませんが、2022年秋は10月17日より営業開始予定です。

式根島コワーキングスペース

式根島コワーキングスペース

また島内の宿泊施設もテレワーク環境を強化。共有スペースの多い従来の民宿スタイルだけでなく、バストイレ完備の個室を新設する宿や、館内やコワーキングスペースを設ける宿などが増えており、宿にいながらにして仕事ができる環境が整っています。長く滞在するほど格安になるワーケーションプランを用意している宿もあることから、集中して仕事をしたいという利用者が増えているそうです。

自転車でまわれるほどコンパクトな式根島は、宿、商店、飲食店、温泉など、どこに行くにも歩いてすぐ。島内全ての店舗でキャッシュレス決済できるので、スマホ片手に手ぶらで出かけられるのも手軽で嬉しいところです。

新島ではワーケーションから移住まで幅広く受け入れ

一方、新島でもテレワーク環境の整備が着々と進んでいます。本村にある新島村商工会館では、1Fをコワーキングスペースとして通年利用可能。夜間の使用はできませんが、式根島同様に「いいオフィス」にも登録されているので、手軽にドロップイン利用できるのが魅力です。

新島コワーキングスペース

新島コワーキングスペース

また、新島の間々下海岸を見下ろす高台に建つ村営施設・新島村21クリエートセンターでは、2021年よりオフィス棟を貸事務所としてレンタル開始。4つのオフィスを年単位で貸し出ししています。島外在住者でも利用できることから、2拠点居住やワーケーションの拠点として活用されており、事務所入居を機に2拠点居住を始めた人もいます。(現在、入居者募集はありません)

新島村21クリエートセンター

宿泊施設でもテレワークに適した個室タイプや、オンライン会議用ブースを新設する宿があるほか、オフサイトに利用できる1棟貸しの宿なども登場しています。

新島でオフサイト中の方に聞いてみました!

株式会社Alma 加藤健路さん

9月の初旬に社員7名で新島を訪れ、2泊3日のオフサイト(合宿)をしています。オフサイトは年度初めや年度末などに行う企業が多いと思うのですが、僕たちの会社は今後の経営方針や事業展開について話し合う経営会議として、毎年夏に行っています。

これまでは長野の避暑地や千葉の海沿いなど「東京から往復2~3時間以内くらいで行けて、気分がリフレッシュできるところ」という感じで探していたんです。今年は「離島はどうだろう」という意見が出て、「東京 離島 ワーケーション」といったワードで調べ始めたところ、式根島のワーケーション体験記事にたどりつき、初めて式根島のことを知りました。

僕自身は離島に行ったことがなかったんですが、調べてみると思っていたより近いし、金額も新幹線往復で大阪に行くぐらいの感覚。だったら離島に行ってみようか?ということになったんです。ただ、式根島は夏の間はコワーキングスペースも閉まっているし、宿の予約も取れないため断念。さらに調べると、隣の新島でもワーケーションできると知り、新島のコワーキングスペースを貸し切りで使ってオフサイトをすることに決めました。

オフサイト中の様子

都会にいるメリットは、情報がすぐ入ってくることや、いろんな人にすぐ会えることだと思うんですが、一方で東京にいるとすごくやかましいし、ストレスもたまります。特に僕らはIT系なので、どこでも仕事ができてしまうかわりに家でもどこでも仕事の連絡が来てしまう。仕事が頭から離れないことが多いので、ストレスがたまってしまって、フレッシュな頭でアイデアを出すことが難しくなってくるんですよね。

その点、新島は人も少ないし、とても穏やか。高層ビルもないし、人為的なものがほとんどない。自然も海もめちゃめちゃきれいで、でも観光地として整備し尽くされていないところも好感が持てますね。日常の景色から遠いけれど、テーマパークほど非日常じゃなくて、リラックスできるけど非日常という感じがすごくいい。気分が変わると進むことってすごく多くて、今回は本当にいい機会になりました。

海まで歩いてすぐの環境

僕たちの場合は合宿なので、大きなスクリーンにプロジェクターで映し出したりする必要があったんですが、商工会館にあるコワーキングスペースはすごくよかったです。スペースが広いし、必要な設備が全て揃っていたし、席も自由に変えられるのも助かりました。

離島に来るのも初めてでしたし、都会ほどワーケーションできる場所があるわけではないことは知っていたので大丈夫かなという気持ちもありましたが、来てみたら大正解でした!できれば今後もリピートしたいなと思っています。

新島村商工会館前にて、会社のみんなと

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